1. 計画  [ 〜 2000/9 ]

1. 発端と準備段階までの経緯

   今回の計画は、客演指揮者の中田昌樹氏の提言をきっかけに検討、すすめられたもので、計画にいたるまでの経緯は以下のようであった。

    中田氏は、当団客演指揮を依頼(1999/12の演奏会より指揮をお願いしている)する以前、新国立劇場のオペラプロデューサーを長年担当され、その間多くの国際会議に出席された。 その会議の場で知り合ったロバート・ベイリー氏がポートランドオペラカンパニー支配人であり、中田氏も札幌市出身ということで、相互に姉妹都市という関係もあり、両市間の音楽交流の現状を考え、なにかできることがないかを話しあううちに両市長宛に手紙を書き、実現性の感触を探ることとなった。(1998年)

    結果、アマチュアレベルでの交流を実現することが最もふさわしいとの共通認識に立ち、具体的内容を双方で検討しようとしていた。たまたま1999年は札幌−ポートランド姉妹都市提携40周年ということもあり、そのタイミングでの実現をはかったが、それはかなわなかった。

    そんななか、中田氏が客演指揮者として札幌フィルハーモニー管弦楽団(以下、札フィル)を指導されることとなり、氏から上記の経緯が話され、ちょうど30周年を迎える2001年に音楽交流ができないか、との提案があった。

    札フィル運営委員会としても、平成13年度活動内容とも照らし合わせ、まずは検討を進める方向で確認した。
 

2. 札フィル創立30周年

    札幌フィルハーモニー管弦楽団は、1971年(昭和46年)、前身の札幌古典音楽協会を柱に、現名誉指揮者・坂井繁氏により創立された、札幌初のアマチュア市民オーケストラである。

    札幌市内に本拠をおくアマチュア市民オーケストラは、主なものだけでも5,6団体あるが札幌フィルハーモニーはそのなかでも最も歴史のある楽団として、これまでもさまざまな活動をおこなってきている。

    また、日本アマチュアオーケストラ連盟に所属し、アマチュア演奏家或いはプロの演奏家ともさまざまな形で交流を深めている。

    2001年、創立30周年をむかえ、6月には札幌コンサートホール“Kitara”にて記念の第35回定期演奏会を開催した。

    かねてより創立30周年事業として、どのような内容がふさわしいか、また将来の団の活動にプラスになるものはなにか、を検討してきた。記念定期演奏会以外に開催する特別演奏会、記念誌の発行、記念祝賀会などいくつかの案が検討されていた。但し、いずれも周年事業としてはいまひとつ自分達の成長を記念し、将来へつなげるという意味では中途半端な内容ではあった。

    こうしたなかで、中田氏より今回の考えが説明され、記念事業としての我々の条件にまさにあてはまるものとして即検討に入った。札フィルは、約10年前に台湾を訪れ演奏をおこなっている。しかし、今回の計画は、"姉妹都市訪問""現地アマチュアオーケストラとの合同演奏"といったこれまでにない画期的な内容であり、我々も是非この機を活かそうと考えた。

    そして、実施については、なんとしても30周年の年、すなわち2001年中に、との強い思いで実施に向け活動を開始した。
 


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